~生きとし生けるものが幸せでありますように~

ダンマナンダ長老
『ハッピー・マリード・ライフ - 仏教の教える幸せな結婚生活とは?』

第十章 東洋と西洋

以下のことは、著名な日本人の著作者である庭野日敬博士からの抜粋です。
著作の『人間らしく生きる』(英訳タイトル”The Richer Life”)の中で、庭野博士は東洋と西洋の両方の観点から愛と結婚についての事柄を取り扱っています。

「西洋においては、ロマンティックな恋愛に基づいた結婚はしばしば自然で時には理想的なものとみなされてきました。アジアにおいては、近年は、伝統的な見合い結婚をやめてロマンティックな配慮からパートナーを選んでいる若い人々の数が増えてきました。
しかし、一部のケースにおいては、ロマンティックな結婚は短期間で離婚や不幸をもたらしています。その一方、見合い結婚はしばしば、満足と幸福をもってともに生活し働くカップルを生み出しています。

感情的なアピールにもかかわらず、すべてのロマンティックな結婚を無条件に成功と呼ぶことはできません。
ロマンティックな恋愛は、薪の明るい炎が燃え上がり明るくはじけるものの、わずかな短い間しか続かないようなものです。
夫婦の愛というものは、炭火の暖かな火のように、静かにゆっくりと燃えるものです。
もちろん、明るく燃え上がる愛はありえますし、理想的にはそうであるはずでしょうが、ゆくゆくは穏やかになり、長く続く成熟した愛情の火になっていくものです。
しかし、しばしばロマンティックすぎる恋愛の炎は、うまくいく結婚生活のためのあわれな基盤となる灰だけをのこして、急速に消えてしまいます。」

「恋愛している若い人々は、感情だけで考えます。彼らは自分たちをその瞬間の感情の明るい光でのみ見つめます。
若い人々が考え行うことはすべて、ロマンティックなものであり、彼らが結婚後に担う人生の実際の出来事にほんの少ししか忍耐心を持っていません。
もし恋人たちが、十分にお互いに気の合う人柄を持ち、健康であり、人生について同じような考え方を抱いており、利害を分かち合っており、両方の実家と調和した家族関係に恵まれており、家計が安泰であれば、当初の情熱が落ち着いたあとであっても、彼らはその後も依然としてともに善い人生の基礎を保つことでしょう。
もしそんな風に恵まれてないのであれば、結婚の失敗に直面する場合もあります。」

「デートや、情緒的な映画、ダンス、パーティーといった時期が過ぎ去った時、若い結婚したカップルは、ともに生活し、食事を分かち合い、長所だけでなく欠点もお互いに明らかにしなければなりません。
彼らはともに人生の半分以上の日々を過ごさねばならないことでしょう。この類の生活には、デートや初恋のほとんど骨折りのないことがらとは異なった必要が生じます。」

「家族関係は結婚生活においてとても重要になります。
将来の結婚相手の母と父の人柄について考えることは必要なことです。
若い人々はしばしば、強い愛があれば、最も喧嘩好きな人や無法な人とも仲良くやれるだろうと考えます。しかし、それは必ずしも真実ではありません。つまり、ロマンスは一定期間の事柄であり、事実に根ざしておらず、継続的な献身においてともにカップルを結び続けるためには、仕事と環境が必要であり、それらに従ってカップルは制限されなければなりません。
その二つの種類の愛は異なっているものです。一方を他方と勘違いすることは重大なトラブルを招きます。」

「結婚を考えている人の本性について真剣に冷静に検討することは、失敗の可能性を学ぶことです。結婚のあとでロマンスが消え去らないようにするためには、カップルの間の相互理解が不可欠です。
しかし、うまくいった結婚のパーセンテージは、親の認めたパートナーを選んだ若いカップルにおいてより高いものです。
平和に生きるためには、ロマンスと結婚の愛の間の違いを自覚することが必要です。」

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