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ウポーサタ(布薩)について

ウ・コーサッラ西澤長老が『Paṭipadā 2009年1月号』に寄稿された『布薩戒(八斎戒)について』の記事を、日本テーラワーダ仏教協会とウ・コーサッラ西澤長老のご厚意により掲載させて頂けることになりました。布薩戒について詳しく説明されていますので、ご存じでない方はぜひ読んで実践に生かして頂ければと思います。
特別寄稿
布薩戒(八斎戒)について
ウ・コーサッラ西澤長老

 テーラワーダの国では満月、半月の日にお寺に行って八斎戒を受け法話を聞いたり、瞑想したりしながら一日を過ごす熱心な仏教徒がいます。時間が無い人などもこの日は僧にお布施し、パゴタにおまいりに行き、蝋燭を灯しお香をたき、お経を唱えるなど功徳を積むことを心がけています。

 ミャンマーの学校では雨安居中の三ヶ月間中はふだん土日の休みが布薩日(満月、新月、半月の日)と日曜日に変わります。それは生徒や先生たちが布薩日にお寺に行けるように配慮したものです。寺院によっては子供向けの仏教教室もあります。

 布薩日はふだんの五戒からさらに三戒多い八斎戒を守る人もいます。この戒は仏教徒が常に守るべき五戒と違い本人が守りたい日、時間などを決めてまもる戒でミャンマーの瞑想センターでは八斎戒が基本です。しかし多くの人が布薩日に守るので布薩戒とも呼ばれています。その八斎戒について簡単に説明いたします。

八斎戒のパーリ語と翻訳

③不非梵行戒
Abrahmacariyā veramaṇī sikkhāpadaṃ samādiyāmi.
私は非梵行から離れる戒条を保ちます。

⑥不非時食戒
Vikālabojanā veramaṇī sikkhāpadaṃ samādiyāmi.
私は時間外の食事することから離れる戒条を保ちます。

⑦不歌舞観聴塗飾香鬘戒
Nacca gīta vādita visūkadassanā māla gandha vilepana dhāraṅa maṅdana vibhūsanaṭṭānā veramaṇī sikkhāpadaṃ samādiyāmi.
私は修行の妨げになる踊り、歌、音楽を、見たり、聴いたり、装飾の原因である花飾りをつけたり、香(化粧用クリーム)を塗ったり、香(オシロイ)をつけたり、アクセサリーをつけたり、着飾ったりすることから離れる戒条を保ちます。

⑧不用高床広床戒
Ucchāsayana mahāsayanā veramaṇī sikkhāpadaṃ samādiyāmi.
私は高い寝床や立派な寝床に寝ることから離れる戒条を保ちます。

 皆さんご存知の五戒の中の三番目の不邪淫戒を③不非梵行戒に変え、⑥不非時食戒、⑦不歌舞観聴塗飾香鬘戒、⑧不用高床広床戒を増やしたものです。
 三番目の不邪淫戒と③不非梵行戒の違いについては、不邪淫戒ですと倫理に反する性行為は戒律違反で③不非梵行戒ですと一切の性行為を避けることになります。
 ⑥不非時食戒は非時(12時以降から次の日の夜明けまで)に食事をしないという戒です。基本的に牛乳も食事に入りますので、非時中はジュースや黒砂糖、蜂蜜などを取ります。
 ⑦不歌舞観聴塗飾香鬘戒は歌や踊りを見たり聴いたり演奏しない、アクセサリー、香水、クリーム、花飾りなどの装飾品をつけないことです。他の人がつけている音楽などをたまたま見るのは戒律違反にはなりません。
 ⑧不用高床広床戒は高くて贅沢な寝台や椅子を使わない戒です。高いとは65センチぐらい、贅沢とは8センチぐらい長い毛の絨毯などです。
 この解釈はミャンマーの伝統的で、他のテーラワーダの国の解釈と少し違う場合があるかもしれません。
 五戒は裸で外出しないで服を着るように、常に守るべきものです。八斎戒は無理をなさらずに時間や日を決めて慣らしていくようにすればいいと思います。

Paṭipadā 2009.1月号より

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